採れたてのたけのこは本当に香り豊かで歯ごたえも良くておいしいですよね。
私も春になるとたけのこ農家さんから分けていただくのですが、ありがたいことに既に水煮の状態でもらえるのでとても助かっています。
でも頂くときには必ず、「足が早いからすぐ食べてね!」と言われます。
そのままではあまり日持ちしないんですね。
たくさん頂いたときや、すぐに食べきれないときはどのように保存するのがよいのか、たけのこが腐ったらどのようになるのか、気なりますよね。
今回は、たけのこが腐ってしまった時の見分け方や、保存方法をまとめたのでご紹介します!
タケノコが腐るとどうなる?見分け方
たけのこは手間をかけないとすぐ傷んでしまう繊細な食材です。
腐っているかどうかの見分け方を知っていれば、ばうっかり食べちゃったなんてことにならずに済むので腐ってしまった時の特徴を見ていきましょう。
たけのこが腐った時の臭い
米ぬかを使ってアク抜きをしたときのたけのこは糠の独特の臭いが残ることもありますが、それとは別の、すっぱいような臭いがする。
たけのこが腐った場合の見た目
あきらかに崩れている。
指で押すとグニャっとつぶれてしまう。
タケノコが腐った場合のぬめり
たけのこそのものや水がヌメヌメ、ドロドロしている。
タケノコが腐った場合の色
ピンクや赤に変色している。
ちなみに切ったときに白い粒のようなものが付いていますが、これはカビでも腐っているのでもはありません。
チロシンというアミノ酸が結晶化したものなので安心してくださいね。
根元の方が青く変色しているのも、アントシアニンが反応しているだけなので問題なく食べられます。
たけのこを長持ちする保存方法や賞味期限
たけのこは採れたらまず下茹でするのが鉄則です。
これはアクを取るためと、保存のためです。
茹でたたけのこを保存するには密閉容器にたけのこを入れて、たけのこが浸かるくらいの水を入れて冷蔵庫で保管します。
水は毎日とりかえましょう。
この方法は、一週間ほどが保存の目安です。
もっと長持ちさせる方法もありますのでまとめてみました。
たけのこの保存方法①塩水を使う
保存期間が一週間の、密閉容器に水を入れるやり方を、水ではなく濃い目の塩水にすると1か月ほどの保存が可能になります。
使うときには、たけのこが塩辛くなっているので薄い塩水に漬けて塩分濃度を下げましょう。
薄い塩水とは500ccの水に対して小さじ1~1.5くらいが目安です。
このとき、真水の方が塩が抜けるのでは?と思いがちですが、真水ではうまく塩分が抜けません。
たけのこの保存方法②冷凍保存
茹でたたけのこをスライスや細切りにしてキッチンペーパーなどで水気をふき取ります。
使う分ごとにフリーザーバッグなどに入れてなるべく空気を抜いて保管します。
1か月ほど保存ができます。
毎日の水の取り換えも必要なく、解凍いらずでそのまま調理できるので便利ですね。
ただし1カ月以上だと冷凍焼けをおこしたり、水分が抜けてスカスカになってしまうので注意が必要です。
たけのこの保存方法③瓶詰めにする
1年ほどの長期保存だったら瓶詰めにするのがよいです。
- 下茹でしたたけのこを詰めやすい大きさに切って瓶に入れます。
- 水をいっぱいになるまで入れて軽く蓋をして鍋のお湯で火にかけます。
- 瓶がお鍋の中で溺れないよう鍋の水を調整してください。
- 沸騰してから30分ほど火にかけたら一度とりだして瓶の蓋をしっかりと閉めます。
- 再びお鍋に戻し、今度は瓶全体がお湯に浸かるようにしてさらに30分火にかけます。
- 瓶を取り出して逆さにして自然冷却。冷めたら完成です。
瓶の蓋を開封しなければ1年ほど持ちますが、開けてしまったら冷蔵庫で保管し、1週間ほどで使い切るようにしましょう。
たけのこの保存方法④干す
保存食にするのに定番なやり方の乾物作りは、たけのこでもできます。
薄くスライスして3日~1週間ほどカラカラになるまで干します。
乾燥材を入れた容器などで1年以上の長期保存が可能ですが、調理する際に水戻しが必要なこと、食べたときの風味も本来のたけのこのようにはいかないことからあまりおすすめはしません。
たけのこが腐る見分け方のまとめと感想
たけのこは、炒め物や炊き込みご飯などにちょこっと入っていてもその存在感はつよく料理も一段とグレードアップしますよね。
メインのおかずとしても、脇役としても、使い方はたくさんあるのですが、国外からの安いたけのこの輸入増加や、生産者の高齢化により生産量が少なくなってきています。
採れたてのたけのこは貴重なものと言えるでしょう。
うまく保存術を活用して、長い期間でおいしいたけのこが食べられるようになるとうれしいですね!