秋のお彼岸は、秋分の日から前後3日、計7日間をさします。
お彼岸には、身を清めて精進するという意味もありますが、あの世とこの世との距離が一番縮まる日なので、親戚が集まって料理を食べるご家庭も多いのではないでしょうか
そこで気になるのが、”どんな料理を用意したらいいのか?”ですよね。
自宅で食事を用意したり、料亭で予約を取る時には精進料理が出るお店を選ぶようにしましょう。
また、お墓や仏壇にお供えするものは、やっぱりおはぎが定番。
ここでは、お彼岸の食べ物について、どうして精進料理やおはぎじゃないといけないのかをご説明いたします。
秋のお彼岸の食べ物は精進料理とおはぎが定番?
お彼岸に皆が集まって食事をする時は、精進料理をいただきます。
そして、おはぎをお供えすることも定番ですね。
精進料理を食べる理由
どうしてお彼岸には精進料理を食べるのかというと、お彼岸は私たちが現世で仏道の悟りを開く努力をする期間だからです。
つまり、私たちが仏の道を修行する期間。
欲や雑念を捨て、仏の道に努めるため、酒肉はお彼岸の間は食べません。
また、香りが強い食べ物(玉ねぎやニンニクなど)もいただきません。
海藻や野菜などをいただいて、心身を清めます。
「そんな料理、作れないよ・・・」という方は、精進料理店を予約するのがベストです!
でも、お彼岸期間中は修行する期間なので、精進料理を自分で作る修行をしてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに、私の実家は一度も自宅で精進料理を作ったことはありません!
私も作れないし、母も作る気はさらさらないでしょう・・・。
おはぎを食べる理由
また、秋のお彼岸にはおはぎを食べますね。
なぜ”おはぎ”なのでしょうか??
「故人が好きだった、みたらし団子でもたい焼きでもいいじゃないか!!」
なんて思いませんか?
確かに、あの世とこの世との距離が一番近くなる日なので故人の好きだった食べ物をお供えするのも喜びますね!
ただ、おはぎもその時には一緒にお供えしてあげてほしいです。
どうしておはぎをお供えするのかというと、季節にちなんだ食べ物だからです。
“おはぎ”の”はぎ”は、秋の”萩”なんです。
ちなみに、春にお供えする”ぼたもち”は春の花である”牡丹”から来ています。
だから、おはぎも一緒にお供えすることで、故人にも季節を感じてもらえるはずなのです。
おはぎなら、簡単に作ることができますので、手作りすると故人も含め皆が喜ぶかもしれませんね!
あの世とこの世が近くなる訳
お彼岸の時には、太陽が真西に沈みます。
あの世の世界も仏教では西にあるとされることから、お彼岸にはあの世とこの世の距離が一番近くなる日と言われています。
お彼岸が始まる最初の日を「彼岸の入り」と言い、秋分の日(お彼岸の中日)を「彼岸中日」、お彼岸が終わる日を「彼岸明け」と言います。
この間にお墓参りをする時には、墓石も綺麗に掃除をしたいものですね。
お彼岸に供養をしっかりと行うことで、現世の私たちは極楽浄土へ行けると言われていますから。
まとめ
秋のお彼岸に皆で集まる時には、精進料理を食べることがベストです。
また、お墓や仏壇にお供えをする時には、定番のおはぎを備えて季節を感じてもらいましょう。
2019年のお彼岸は9月20日から始まります!
この期間中は、故人を偲んでしっかり供養しながら、心を清めたいですね!